« 皇座山、冬のタイムラプス2014年11月版 | トップページ

2016年10月 2日 (日)

「君の名は。」の天体表現

 1954年に「君の名は」の第3部と初代「ゴジラ」が公開され「君の名は」が観客動員で勝利したのですがくしくも62年後の2016年に新海誠監督の「君の名は。」と「シン・ゴジラ」が公開されたのは偶然でしょうが、ヒットした「シン・ゴジラ」を興行収入百億越えでなぎ倒したのはまた「君の名は。」でした。

 「君の名は。」では彗星が重要なイベントですので星空の表現があります。 糸守町は飛騨の田舎なのでことさらに星空はきれいなはずで、むしろ町民は当たり前のことだと考えていると思われます。
 その町民を感動させたティアマト彗星は凄まじい光景であったに違いありません。 そのあとの出来事の方がさらに凄まじいですが・・・天文学的には結構突っ込みどころ満載です。 これは天文家が指摘しているように「尾が変」につきます。 彗星の進行方向と尾の向きが関係がないというのは天文の常識で市民の非常識です。 単に太陽の反対側に尾は伸びているのです。 惑星や太陽の重力圏に入って彗星が分裂するのはあり得るのですが本体と分裂した核が別の軌道を描くこともありません。 もし軌道がずれたとしても尾の向きは本体と分裂した核で同じである必要があります。 もしずれたとしたら極端に地球に接近して地上からの視点として尾の向きがずれる可能性しかなさそうです。
 さて、作中のティアマト彗星は1200年の周期彗星とされていますが現在のところ最長の周期彗星は池谷・張彗星の374年です。 それでも「1200年ぶり」というのはあり得ないことではありません。 現在の福岡県直方市に861年5月19日に落ちた隕石が目撃記録がありかつ標本が現存する隕石としては世界最古のものです。 実に1155年前です。
 ところが1992年12月10日に島根県松江市美保関町に落ちた美保関隕石は直方隕石と双子の隕石と言われています。 同じ母天体から発生したものらしいです。 つまり1131年ぶりの落下の可能性もあるのです。 同じ天体から出ても福岡と島根ほどもずれるので同じ村に1200年ぶりに落ちるのはなさそうです。
 直方隕石は須賀神社で2016年10月22-23日に5年ぶりの公開があり、美保関隕石はメテオプラザに展示されています。
Dsc01864

« 皇座山、冬のタイムラプス2014年11月版 | トップページ

「天文」カテゴリの記事

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/18573/67767565

この記事へのトラックバック一覧です: 「君の名は。」の天体表現:

« 皇座山、冬のタイムラプス2014年11月版 | トップページ

最近のトラックバック

2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ