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2013年6月

2013年6月24日 (月)

手軽にディープな天体写真

昨今は機材のおかげで下のような写真が比較的楽に撮れます。
Cyg20130506ams
ただし、それなりの準備と理屈はあります。
私の場合は予算のせいで効果的に機材を集め「それなり」の写りにしています。

おもな機材は下のとおりです。

1. ポータブル赤道儀 AstroTrac TT320X(Vacation Special Deal)
Dsc00085Dsc00213
2. 単三10本用電池ボックスまたはシガーソケット電源ケーブル
3. デジタルカメラ SONYαNEX改
4. ハイ・パフォーマンス、セミナローバンドネビュラフィルター IDAS LPS-V4 37mm
5. Canon EOS EFレンズ-Sony NEX Eボディーマウントアダプター
6. F2.8以上の明るいEF、EF-Sレンズ

極軸は正確であることが必要ですがジプシー観測ではヘビー級機材は無理があります。
ポータブル赤道儀だと極軸望遠鏡付でないと精度が期待できません。
Astrotracはタンジェンシャルを電子制御する極めて正確に恒星時で追尾できるのでき、アームに別売の極軸望遠鏡で極軸精度もある程度確保できます。
ただし、タンジェンシャルなので2時間しか駆動できません。
太陽追尾や月追尾のモードもありますがしばしば切り替えに失敗します。
1. のAstroTrac TT320Xの Vacation Special Dealとは極軸望遠鏡、三脚、微動雲台、自由雲台、単三8本用電池ボックスがセットになった769ポンドのものです。
三脚・雲台はマンフロットなのでちゃちな物ではありません。
残念ながら一眼レフにEF300F2.8なんて付けたらマンフロットでも負けます。
2. の単三10本用電池ボックスは8本のものと付け替えてエネループを使うためのものです。
肝心のデジカメは本体重量229gのSONYαNEX-5で、EOS 50Dの730gやkiss X2の480gに較べると恐ろしく軽いです。
従ってポータブル赤道儀への負荷も軽いのです。
さらにSONYαNEXはローパスフィルターを石英板に置き換える荒業があります。
http://www.geocities.jp/invisiblelighttech/
これがHαを覗く能力の正体です。

そのHαに波長を絞り込むのが4.のフィルターでHだけでなくNやOの輝線も抽出します。

CMOSのサイズからφ37mmが最低径になります。
販売されているのはφ31.5mm、φ37mm、φ48mm、φ52mmだけなのでSONYのNEX用SEL16F28のφ49mmには該当がありません。
一方で手持ちのレンズはCanonばかりでそのままではNEXには付きません。
そこで5.を使うのですがEF-Sレンズも付けられる安いものを使っています。
安いものには手動絞りがないので中は空洞です。
この中にφ37mmのLPS-V4を仕込むのです。
Dsc00128
あとはレンズをつければOKですが暗いレンズでは液晶に星が表示できません。
特にLPS-V4は恒星の減光効果がありますから暗いレンズでは構図の決定もままなりません。
結局、レンズが最も高い買い物になりがちですがポータブル赤道儀だと自然と上限はあります。
Astrotracの上限は500mm5分といいますがレンズの暗さを考えれば300mmがリーズナブルでしょう。
また、LXシリーズのように自動導入ができるわけではないので長玉では勝手が悪いです。

ちなみにIR/UVフィルタレスで撮るとこんなになっちゃいます。
Iruvless
植物は赤外線を反射するのでこの梅雨時期に枯れ草色に写ります。

LPS-V4を使うと色が大幅にずれるので緑は緑に写りますがコントラストが無茶苦茶です。
Lpsv4

ノーマルのNEX-5Nだとこんな調子です。
Normal
フィルターは奥が深いです。

2013年6月10日 (月)

東後畑2013

日本の棚田百選は1999年に選定されましたが山口県では唯一箇所選ばれています。

 長門市油谷町東後畑

棚田が造られるほどなので田舎の斜面ですが海へ落ちるように連なる田が特徴です。
海はイカ漁が盛んで漁火が出るため田植え前後の夕は日本各地のカメラマンが集まります。
駐車できるのは30台もないはずで午前中から夕の30分ほどのチャンスのために撮影の場所取りが始まるのは勤め人にとってはつらいところです。
そもそも梅雨なので夕焼けが期待できるとは限りません。
あまりのつらさに2009年に撮影してからはしばらく遠ざかっていました。
2013年はカラ梅雨でタイムラプスの対象によさそうなので再度挑戦しています。
それにしても場所取りは当時よりさらにヒートアップしているように見えます。

で、撮れるのがこんな画です。
ちょっと陽が傾きすぎましたが普通の作例はネットのほうがよほど佳作があります。
Tateishikannon20130603pmd

勝ち目がなければ素直に天体写真にしちゃいます。
Higasiushirobata20130603pmes_2

結局今年は3日撮影できました。
Higasiushirobata20130525amcsHigasiushirobata20130525ambs
Higasiushirobata20130525amas_3
Higasiushirobata20130531pmcs

この方法だとどこに港があるのか分かります。

今回の動画はしっとり目です。




2013年6月 8日 (土)

SONYαNEXのノイズ

最も安いAPS-Cサイズの一眼デジとしてSONYαNEX大好きです。
困ったことにシリーズで画質に一貫性が期待できません。
ISO12800で撮ったダークフレームを強調するとこんな差が出ます。

SONYαNEX-5
Nex5s

SONYαNEX-C3
Nexc3s

SONYαNEX-5N
Nex5ns

SONYαNEX-5Nがこの中では最も優秀です。
普通はISO12800なんて使う場面はないでしょうが天体写真では「もっと光を!」と求めるのが常なので改造機に回したいほどです。
バッテリー1本で430枚撮影可能なのも優秀でタイムラプスに投入しています。
ちなみにC3は400枚、5は330枚です。
順に3時間35分、3時間20分、2時間45分撮影可能な計算です。

ノイズが少ないというのは夏が楽しめるのです。
デジカメは一般に夏が苦手で昔はノイズの海から画像を掬い上げる用の作業でした。
できればもう2台ほど欲しい・・・予算無いですね。

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