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2011年11月 5日 (土)

ポータブル赤道儀

この数年はポタ赤がブームになっているようです。
ざっくり調べてみましょう。

装置を考えるときは「足す」方法と「引く」方法があります。
一般のドイツ式赤道儀から赤緯体を除くタイプのポタ赤は「引く」の代表格です。
日本でこの手のポタ赤といえばビクセンのGP2ガイドパックSが現在のスタンダードでしょうか。
http://www.vixen.co.jp/at/at-other1.htm
中望遠には十分ですが赤経部がそのままなのでかなり大きいです。
その昔の五島のマークX赤道儀は赤緯体を取り外すことができたのでGP2ガイドパックSのご先祖様といえます。

海外のロスマンディーのStarLapseも同じ赤緯体除去タイプといえます。
http://www.losmandy.com/starlapse.html
ただし、現在のデジカメの特徴を生かしタイムラプス(微速度撮影)を提案する装置になっています。
そのため毎時回転角度7.5, 15, 20, 30, 40, 60, 120, 240と多彩です。
恒星時は15度なので日本製のものでも7.5度モードを持つものはありますがこれは驚きです。

カメラしか乗せないのなら小さく作ってしまえ、という発想は誰でも思いつくようです。
古くは五藤光学のスカイグラフなどというのもありました。
スカイグラフが対抗したのは1971年開発のスカイメモで元々は富士電子製でしたが現在はケンコーがスカイメモRとして発売中です。
http://www.kenko-tokina.co.jp/optics/sky-memo/455258.html
さすがに設計が古いのでしょうがクランプが、割れるなどして現役機を見たことがないスカイグラフと異なり今も愛用者がいます。

国内トップメーカーのタカハシもTG-SPスカイパトロールを1999年に発売しています。
http://www.mmjp.or.jp/takahashi-sb/data/tgsp.htm
スカイメモよりずいぶん小さくなりましたが意外にも赤緯体が付いています。
赤緯体がないモデルもスカイポート(TG-SD)として売っています。

タカハシは製造能力がありますがメーカーでなくてもポタ赤を開発することがあります。
アイベルはビクセンのポルタをベースにポタ赤を作ってしまいました。
http://www.eyebell.com/guide.htm
意外と大きいのは経緯台がベースだからです。

そのポルタを作っているビクセンも黙ってはいません。
2011年11月に遅ればせながら星空雲台ポラリエ(WT)が発売されます。
http://www.vixen.co.jp/lp/at_01.htm
恒星時追尾、日周追尾、月追尾のほかに1/2恒星時追尾という星景用モードもあります。
従来のものは一式で7万円程度ですがポラリエは5万5千円程度です。

小型化のためにウォームギヤ径が50mm程度というものが多いですが、ウォームギヤ径は大きいほうがいいというのが赤道儀の常識です。
では、あえてビックギヤでポータブル写真赤道儀作るとどうなるか?ということでTOASTというポタ赤が開発されています。
なんとギヤ径133mmです。
50mm厚さの箱形状でステッピングモーターで12時間駆動可能です。
http://www.toast-tech.com/products/toast/index.html
生産力・販売力に難があるのかお値段10万円ほど。
単なる機能的な道具になりがちな赤道儀を素敵なデザインでまとめてあります。
持ち運ぶことを考えると箱型は無駄がありません。

もっと大きな160mmのギヤを使っている赤道儀もあります。
ただし、全周ギヤではなく部分だけです。
部分だけだと長時間駆動はできないのですがこの赤道儀の駆動源はモーターではありません。
スカイバードのオルゴール式ポケッタブル星野写真赤道儀MusicBox・EQⅡという名が示すとおり、なんと駆動部がオルゴール。
駆動時間5分というのがさびしいですが2万円というのが面白いです。
http://www.skybird.jp/orugo-ru-p-munt.htm

うちにも一台ありますがそれは次項で。

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