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2010年7月 2日 (金)

興福寺

東大寺のお隣で猿沢池の上にある興福寺は東大寺負けない国宝の宝庫です。
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左が国宝の東金堂(とうこんどう)です。
当然、西金堂もあったのですが江戸時代に焼失しており、中金堂まで延焼焼失しています。
右は国宝五重塔です。
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ちなみに夜はライトアップされています。
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東金堂に収められているのは薬師如来坐像と脇持日光・月光菩薩立像の重文ですが国宝では文殊菩薩坐像、維摩居士坐像 がありこれも脇持の扱いです。
周囲に国宝四天王立像が守護し、さらに国宝十二神将立像が守護しています。

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国宝北円堂は特別公開のもので小さいながら弥勒如来坐像、四天王立像の国宝がひしめいています。
有名なのはむしろ無著・世親立像だったりします。
おそらく美術の教科書の影響でしょう。

現在の興福寺のスーパースターは阿修羅像です。
元は焼けた西金堂の住民ですが現在は国宝館で拝観できます。
八部衆のひとつですから阿修羅像、五部浄像、沙羯羅像、鳩槃荼像、乾闥婆像、迦楼羅像、緊那羅像、畢婆迦羅像に上下がない・・・と言いたいところですが、阿修羅王だけは昔から扱いが別です。
何しろ阿修羅だけは鎧をまとっていませんし、靴も履いていません。
薄い衣とジョッキーパンツ風のパンツで足元はなんとサンダルです。
八体の中で思い切り浮いています。
光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」の阿修羅王のモデルとしてしられ1978年の萩尾望都のコミックで仏像に縁がなかった年代にまで広く知られるようになりました。
2009年の出張展示で驚異的な集客をしたほどで広く日本中に興福寺の名を知らしめることになりました。
国宝館の出口近くに八部衆は展示してあり、平日でも館の外にまで長い行列が続くほどです。
現金なもので阿修羅から先は急に閑散とします。
千手観音菩薩立像や十大弟子などもちゃんと見てあげないと勿体無いです。
天燈鬼・龍燈鬼は邪鬼が独立したものとされ特に龍燈鬼の人間くさい表現は大好きです。

時間がなければ奈良の仏像見物は興福寺宝物館と東大寺法華堂だけでいいと思っています。

(2010年4月30日拝観)

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コメント


百億の昼と千億の夜、コミックを中学生のときチャンピオンで読みました。

チャンピオンには場違い?な内容でアホな中学男子にはさっぱり解りませんでした。

20代で読み返して初めて意味が解ったときには光瀬龍すげえ、萩尾望都すげえ、と思いました。


百億の昼と千億の夜だけはいまだに映像化されていないのです。
版権の問題もさることながら下手に描くとファンに袋叩きされるのが必至だからでしょうか。

小説版はこの4月に久々の新装版で登場しています。


おそらく脚本企画でボツになると思います。

今のメディアは解りやすくて単純に楽しめるものしか企画が通らないし、そうでないとお金も集まりませんから。


お。懐かしいお話ですね。
私も特別な想いをもって、阿修羅像を見た一人です。

百億千億は時々紙面で見てました。
コミックの第一巻は発売の1ヵ月後に買ったのですがすでに第六刷でした。
二巻は初版を持ってますが酸性紙なのでかなりひどいことになってます。

大宰府の阿修羅展にも行こうとしたのですが、平日にもかかわらずとんでもない人出に挫けてしまい、阿修羅の背中はまだ生で見たことがありません。

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