2016年10月 2日 (日)

「君の名は。」の天体表現

 1954年に「君の名は」の第3部と初代「ゴジラ」が公開され「君の名は」が観客動員で勝利したのですがくしくも62年後の2016年に新海誠監督の「君の名は。」と「シン・ゴジラ」が公開されたのは偶然でしょうが、ヒットした「シン・ゴジラ」を興行収入百億越えでなぎ倒したのはまた「君の名は。」でした。

 「君の名は。」では彗星が重要なイベントですので星空の表現があります。 糸守町は飛騨の田舎なのでことさらに星空はきれいなはずで、むしろ町民は当たり前のことだと考えていると思われます。
 その町民を感動させたティアマト彗星は凄まじい光景であったに違いありません。 そのあとの出来事の方がさらに凄まじいですが・・・天文学的には結構突っ込みどころ満載です。 これは天文家が指摘しているように「尾が変」につきます。 彗星の進行方向と尾の向きが関係がないというのは天文の常識で市民の非常識です。 単に太陽の反対側に尾は伸びているのです。 惑星や太陽の重力圏に入って彗星が分裂するのはあり得るのですが本体と分裂した核が別の軌道を描くこともありません。 もし軌道がずれたとしても尾の向きは本体と分裂した核で同じである必要があります。 もしずれたとしたら極端に地球に接近して地上からの視点として尾の向きがずれる可能性しかなさそうです。
 さて、作中のティアマト彗星は1200年の周期彗星とされていますが現在のところ最長の周期彗星は池谷・張彗星の374年です。 それでも「1200年ぶり」というのはあり得ないことではありません。 現在の福岡県直方市に861年5月19日に落ちた隕石が目撃記録がありかつ標本が現存する隕石としては世界最古のものです。 実に1155年前です。
 ところが1992年12月10日に島根県松江市美保関町に落ちた美保関隕石は直方隕石と双子の隕石と言われています。 同じ母天体から発生したものらしいです。 つまり1131年ぶりの落下の可能性もあるのです。 同じ天体から出ても福岡と島根ほどもずれるので同じ村に1200年ぶりに落ちるのはなさそうです。
 直方隕石は須賀神社で2016年10月22-23日に5年ぶりの公開があり、美保関隕石はメテオプラザに展示されています。
Dsc01864

2015年1月 5日 (月)

皇座山、冬のタイムラプス2014年11月版

寒くなると観測がサボり気味になります。
そんな時はタイムラプスです。

皇座山の観望会ですが冬の季節風の時期によく晴れます。
重機材は持っていってないのでモザイク合成をしています。
Winter_stitch20141123ams
光害が見えるので白黒にしてみます。
Winter_stitch20141123amirs




2014年11月 9日 (日)

秋の星空タイムラプス

今年は天気が不調でイベントが全滅なのです。
九州に出撃もできていませんが記録できているのは皇座山だけです。

秋になり程々に安定してきました。
タイムラプスも三本撮れたのですが同じ秋吉台なのでひねりも何もありません。

2014年10月8日月食

久々の月食は晴れました。
撮影は相当失敗しています。

2014年8月24日 (日)

狩房淡幽の見る景色

漆原友紀が描く「蟲師」の登場人物の狩房淡幽は石塔原に住んでいます。
ピナクルが林立する石灰台地で代表的なのは秋吉台です。
P8230022P8230021
漆原友紀は山口県出身なので納得してしまいます。
秋吉台に住んでいた人は過去には存在し、その屋敷が住民とともに失われた跡に縁者が偲んで木を植えたのが長者ヶ森といわれています。
物語は「江戸期と明治期の間にある架空の時代」で狩房淡幽は人里離れたこの土地に屋敷を構え禁種の蟲を少しずつ封じる日々を送っているので、現在ただの森になっているのなら狩房家は禁種の蟲から解放されたのだろうな、と勝手な想像をしています。P8230076
実際に長者ヶ森の屋敷が築かれ失われたのは鎌倉時代といわれており蟲師の時間軸とは大きく違います。

蟲師に出てくる洞窟は秋芳洞を意識しているのかもしれませんがもっと興味を引くのは光脈の存在です。
蟲師で語られる光脈は光酒の地中の流れで、流れるものは違うものの地下の川といってもいいです。
秋吉台は地下の川だらけなのです。
有名なものでは帰り水という谷底(ウバーレ)に地下の川が15メートルの長さだけ地上に露出したものです。
P8230051P8230054
雨水は石灰石を溶かしながら浸透し地下に水脈を形成するので地下を動き回ることはないのですが光脈は長い期間には動いてしまいます。
地下の川を見ることができれば主人公の気分も分かりそうです。

2014年8月20日 (水)

JAXA若田光一宇宙飛行士ミッション報告会in宇部

2014年8月10日にときわ公園の湖水ホールでJAXA若田光一宇宙飛行士ミッション報告会が開かれました。
6月にJAXAから共催募集のアナウンスがあり宇部天文同好会会長が思いつきで応募したら倍率10倍超を突破し選ばれたものです。
若田飛行士の帰国の日数が限られるので、若田さんの出身校である九州大学の福岡県の続きで効率よく回れて東京に戻りやすい宇部市は都合がよかったのだと思います。
JAXAはお役所なのでNPO格を持っていない同好会はJAXAの共催にはなれず、宇部日報に主催をお願いすることになった次第です。

P8090029_2

会場は湖水ホールで定員は400名ですが椅子を借りて550人を一般募集しています。
結局倍率3倍になっていたのでいずれにしろ宇部市には収容できる場所はないのでした。
前日に会員総出でセッティングして資料としてお借りした宇宙服やISSの模型は当日搬入です。
思い返せば進行表がシングルだったので、主役の動線が当日決まる忙しなさですがJAXAと若田さんの希望を実現するためなら自由自在に対応します。

P8100064_2

当日の役回りは記録なので汗だくでカメラ片手に這い回ります。
結局400枚ほど記録していますが日頃撮らないスナップなので仕上がりは不満です。
スポットフォーカスにするべきでした。
意外と若田宇宙飛行士が目をつぶったスチルが多いのは緊張のせいでしょう。
フリーハンドで会場からの質問を受けるのでその場で全力で考えて回答をひねり出すのです。
途中のお気に入りの問答は「宇宙から帰ってきたら何が最初に飲んだり食べたりしたいものは?」という問いに若田宇宙飛行士は「君だったら?」と返したのですが質問した小学生の回答が秀逸でした。
「宇宙食ではないもの」
・・・正解です。
Img_0236

食事に関する質問は多くISSにはアルコール飲料どころか炭酸系飲料が皆無だと初めて知りました。
コカコーラ社は25万ドルかけて宇宙用コーラの飲み口を開発したようですがISSには炭酸ガスの回収装置に負担がかかるので採用されていないようです。
つまり、ISSのアメリカ人は少なくとも半年間はコーラを飲まないことが条件になるのです。

今回の展示品は幕張の宇宙博と重なっているため最良の展示とは言えないのだそうです。
その中でもちょっとうれしかったのはロビーではなくホール壇上に設置されたソコル船内与圧服でした。
P8100107
星出さんのでした。
P8100112
閉会後に気づいたので来場者に紹介できなかったのが残念です。

人が引けるのを待って撤収しましたが夕方にはクローズできています。
講演会自体はUSTEAMで見ることができますので興味のある方はどうぞ。
http://www.ustream.tv/channel/jaxa-in-ube






2014年5月15日 (木)

東後畑の棚田2014

ことしも長門市の棚田を見に行っています。

稲が伸びるのは驚異的に早いので田植え一週間後まで限定でしょうか。
月がないと地上が見えないので棚田への映り込みを撮るには実質数日しかチャンスはありません。

2014年1月22日 (水)

冬の流れ星

三大流星群のうち二つは冬の流星群です。
ふたご座流星群は12月14日の朝、しぶんぎ座流星群は1月4日の朝が狙い目です。

2013年のふたご座流星群の記録は下の通りです。


2013年の極大は14日の15時ころなので14日の夕に観望会を開いたところも多いのですが夕方は流星物質が地球に追突する形になるので数は極端に少ないのです。
一方、早朝は流星物質が地球に正面衝突する形ですから数が多くなります。

2014年のしぶんぎ座流星群の記録は下の通りです。

しぶんぎ座という星座は星座盤にありません。
現在はりゅう座とうしかい座にまたがるエリアになります。
流星群は現存する星座の名前を取る原則がありますからしぶんぎ座流星群は例外扱いなのです。
ちなみに漢字では四分儀で測量用具の一つです。

しぶんぎ座流星群が終わるとゴールデンウィークあたりまで流星はまともに流れなくなります。

2014年1月19日 (日)

手作り写真星図

下の写真はEF85㎜で撮ったものです。
カメラはNEX5N改でIR領域を抽出しています。
APS-Cサイズなので画角が一致していませんね。
Milkywayorion20130911tirs
これはMicrosoft ICE(Image Composite Editor) でつないだものなのです。
すると、85㎜の高精細で広角写真が得られます。
意外と簡単に天の川の写真星図も作れます。
Autumn20131101pmirs
ただし透明度が低かったり空が明るかったりすると写真の境目が分かりやすくなります。

2013年11月24日 (日)

アイソン彗星

11月23日の朝は周南市の長野山に這い上がっていました。
旧鹿野町の千メートル級の山で山口県では珍しく根雪で冬季は頂上への道が使えなくなります。
今回は雪前ですが気温は零下で霜でバリバリになります。

アイソン彗星(C/2012S1_ISON)が目当てです。
C2012s1ison20131123_0550s
300㎜で撮ってトリミングしています。

WAT910HXでクローズアップを見るとしたのようになります。
C2012s1ison20131123_05wat
さらに処理するとジェットが何本もあるのが分かります。
C2012s1ison20131123watfilter

ライブジョイ彗星 (C/2013 R1_Lovejoy)のほうが見事ではあります。
C2013r1lovejoy20131123_0419t

クローズアップ倍率はISONは同じです。
C2013r1lovejoy20131123_04wat










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