星降る夜の『蟻の城』
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露光時間と写りを比較したものが下です。
[モデル]
Canon EOS 50D
[撮影日時]
2009/07/04 23:00:00
[画像サイズ]
4752 x 3168
[焦点距離]
18.0 mm
[撮影モード]
M (マニュアル)
[レンズ型名]
EF-S18-55mm f/3.5-5.6 USM
[ホワイトバランス]
電球
[フォーカスモード]
MF
[シャッタースピード] 300秒×1[絞り] F16[ISO感度] 100
[シャッタースピード] 30秒×10[絞り] F3.5[ISO感度] 100
[シャッタースピード] 15秒×20[絞り] F3.5[ISO感度] 200
[シャッタースピード] 8秒×40[絞り] F3.5[ISO感度] 400
月の部分を拡大して並べると下のとおり。
つまり露光時間を減らしてでもISO感度は上げたほうがよさそうです。
しかし、記録枚数は壮絶に増えていきます。 回避するために露光時間を短縮する代わりに絞りで対応したいところでしょうがこれは意味がありません。 あくまで星が日周運動をしているから比較明合成で効果が出るので絞りで星の明るさを絞ってはいけないのです。
したがって設定は実用範囲で絞りをできるだけ開けて、ISOもできるだけ上げ、地上のオブジェクトが適正露出になるように露光時間を切り詰めていきます。 我慢できる範囲で露光時間を短くすることで星を鮮明に記録できるのですが上の例でISO1600まで上げようとすると2秒×160枚などという頭が痛い数字になります。
JPEG1500万画素だと5MByte×160枚になるのでレタッチソフトで開くのは難しいですし、PCの動作も怪しいです。 でもLightenCompositeだけならいけそうなのでトライの価値はありそうです。
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この写真を例に説明しましょう。
この写真の元画はこれです。
[モデル]
Canon EOS 50D
[撮影日時]
2009/06/16 21:19:42
[画像サイズ]
2352 x 1568
[焦点距離]
18.0 mm
[シャッタースピード]
30.0 秒
[ISO感度]
800
[絞り]
F3.5
[撮影モード]
M (マニュアル)
[レンズ型名]
EF-S18-55mm f/3.5-5.6 USM
[ホワイトバランス]
電球
[フォーカスモード]
MF
元画より合成後のほうが星が目立っているのが分かります。なのに鉄塔の明るさは同じです。この510秒の合成を510秒の長時間露光で行うとISO100でF5.6程度まで絞ることになります。もしこの条件で写真を撮ると鉄塔は撮れるのですが星は暗くなりますし背景も明るくなり、熱ノイズも多くなります。比較明合成は多数の元画の中から明るいピクセルだけを合成するので移動する光点である星は線となって明るく記録されます。
もし対象が明るくて星が写らないほどであればどうするか?上の写真ではこのカメラで設定できる最長露光時間である30秒で撮っていますがこれを短くします。 実例ではその3で説明します。
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日食まで3週間切ったのですが、未だに迷いがあります。 とはいえ梅雨時ですから晴れれば練習は欠かせません。 作業を簡便化するために赤道儀も持っていくのですが真昼間に北極星は見えません。 そこで角度計と方位磁石を使うことになります。
種子島では偏角が西に5度30分で北緯30度20分となります。
全体像はこうなります。
この視野で大丈夫かどうかは神のみぞ知るところです。
適正露出は分かりませんからブラケティング併用で大きく振って撮影することになります。 4秒、2秒、1秒、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500で試写しましたがピッチを変えるべきか・・・。
右下に黒点が出ていますが高度が低かったのと蒸着フィルムの特性のためかすっきりしていません。 精度が良いD5ガラスフィルターがあれば使いたいところですが、昨今はそんなマニアックな小物は入手難のようでフィルターのON/OFFでのピントシフトは覚悟が必要なようです。 今回はあくまで皆既が目的なのでピントシフトが出にくい蒸着フィルムでキャップを作っています。
そのまま7km先の煙突を撮ってもピントがシフトしないのでOKでしょう。 レンズの温度が上がらなければピントを決めてテープ止めするつもりです。 設定情報は逆光で見難いのでカメラの覆いが必要です。
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このところ間を縫うように撮っている日周運動はいずれも比較明合成という手法によります。 日周運動というと長時間露出が常識でしたが背景が明るくなりやすく星が埋もれて見えなくなりやすいうえにノイズだらけになりやすいのです。 おまけに地上の適正露光を得にくくよほど暗いところでないと気軽な撮影とはいきません。 比較明合成はPCが必要ですが驚くほど手軽に星景写真を楽しむことができます。 何しろ東京のど真ん中で星景写真を成立させたまさのぶさんは凄いです。
http://www.itaime.com/photos/metropolis/ginza.html
このとんでもない量の画像処理を誰でも可能にしたのがKenさん開発のLightenCompositeです。
http://www.nuasa.org/~ken/blog/?page_id=6
もちろんステライメージを使ってもいいですが非力なノートPCだとデジ一眼の元画を何十枚も処理できるものではありません。
ノウハウなんてものはないのですが実写を何回かに分けてメモしていきます。
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破の初日に行ってきました。
舞台は極北で永久凍土から発掘された使徒と新登場のマリとのいきなりの実戦で始まります。 その現場からすれ違うように梶が帰国し日本でも物語が回り始めます。 TV版と同じ人間関係の微妙な葛藤と使途殲滅が進んでいきますが綾波の重要度が際立ちます。
父への反発から初号機を降りたシンジ。 強力な使徒の前に次々と防御の手段を失うジオフロント。 綾波もシンジを守るための捨て身の攻撃に敗れ使途に取り込まれます。 シンジは綾波を取り返すために、エゴのために再び初号機に搭乗します。 が、取り込まれた綾波を取り戻すということは使徒との直接接触による新しい生命の誕生、つまりサードインパクトによる人類の滅亡を意味するのでした・・・。
絵の作り込みは「序」をも上回る圧倒的なものです。 映画館では後ろよりの席でないと動きについていけません。 ストーリーもオリジナルのものに変わっていきますが懐かしい展開も残してあります。 後半に入ると挿入歌にぶっ飛びます。「今日の日はさようなら」と「翼をください」ですが結構キッツイ使い方です。 今回もスポンサーネタ、ローカルネタ満載・・・なのでしょうが一部しか分かりません。 その「一部」でも個人的にはシビレるのですけどね。
嫌な予感がしたので前売りの指定席を買ったのですがやはり行列ができていました。 ひとつの行列は発券窓口でもうひとつはグッズの売り場の行列です。 そこまでは財布と気力が続きませんから飲み物でも買って・・・。
今回もつい買っちゃいました。 フィギュア付で安くはないですわ。 いっそシモラク牛乳も置いてください。
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1980年代には自宅から赤道儀を手動追尾で星野写真を撮ったことがあります。 今は相当無理があります。 でもデジタルになったので比較明合成という切り札ができました。 6月16日、入梅後の晴れ間にカメラを持って出かけます。
厚東川の工場群です。 もっと絞らないとタワーのディテールが出ません。
川の横に立つ鉄塔も格好のオブジェです。 明るいのはアルクトゥルスです。
竜王山から下関を見遣ります。
竜王山から見た宇部市です。光害が炸裂していますが星はちゃんと写ります。
意外とよく出たので気をよくして18日にも彷徨います。
天体を意識していますが作品主体であれば構図は見直した方がよさそうです。 向井良吉の『蟻の城』で宇部市民なら誰でも知っている作品です。
これも宇部市民なら誰でも知っている琴崎八幡宮ですが蛍光灯が明るくて飛んでいます。
近所の鎮守の森です。 悪くないですが蛍光灯がやはり邪魔です。
固定で撮れるのでとっても楽です。 もっと試してみたいですが梅雨の最中ではあてになりません。
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日食専用ではありませんがデジカメのバッテリーは2個ずつ持っています。 デジカメのバッテリーは基本的に継ぎ足し充電をすると寿命を縮めます。 使い切って充電するのが理想でそのためには予備バッテリーが必要なのが自明の理です。 毎日ケータイを充電スタンドで充電すると待機時間が早く短くなるのと同じです。 その足元を見るように予備バッテリーの値段は高いですがコンデジは多用しているのでとっくに2個をローテーションで酷使しています。 一眼デジ用は7,000円近くするのですがやむなく今回買いました。 2個あればほぼ一晩持ちますし電源があれば撮影中に使い切ったものを充電にまわせます。
ベテランからのアドバイスでカメラストラップも標準のものはやめろととのことでOptechのものに変えました。
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ともあれ晴れる予定で着々と準備をしています。
太陽望遠鏡は持っていけそうもありません。 ビデオも苦しいですし、付属品が半端ないです。 AstroTracはエネループ10本を充電して使いますしEOS50Dも充電が必要です。 カメラにはバックアップ用電池もありますし使用するリモコンも電池を使い、AstroTracの極軸望遠鏡もLR41を2個使います。 水準器も電池式ですしデジカメやケータイも充電池です。 前日の充電を考えるとタコ足の準備も必要でしょう。
ベテランに確認してもらって割り切らざるを得なくなったのは皆既までの経緯を観察するカメラ用のフィルターです。 ND10000をチョイスすればよさそうなものですがこの手のフィルターは特に注文しない限り平滑さが一般公差の2mm厚さの板ガラスを切り出したもので、このフィルターを置くか置かないかでフォーカスが0.45mmもシフトしてしまったのです。 昨年のモンゴルでは皆既の頃には7℃も温度差があったそうですから皆既直前に地上構造物でフォーカスを出すのが正解とのことですがうちの観測地で都合よく数キロ向こうの対象があるかどうか。 部分食のパートはおまけと割り切ると蒸着フィルムの使いきりで対処するのが安くて楽だと思われます。
小物はもっと雑多で、虫除け、日焼け止め、懐中電灯、帽子、ジャケット等々きりがありません。 冷静にリスト化が必要でしょう。
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種子島にはJAXAの宇宙センターがあります。 なんとタダで宇宙科学技術館の見学ができます。 別に無料の施設案内ツアーもありなんとバス移動でガイドも付きます。 うちのツアーは小学生も多いのでぜひ抑えておきたいのですが月曜日が定休日で月曜日が休日の場合は翌日が休みになります。 したがって当てにしていた7月21日の火曜日は月曜日が海の日なので残念ながら本来お休みです。
ところが会長がまた粘ってOKを取ってきました。 これで夏休みの宿題は万全・・・たとえ曇っても。
うちの観測地は門倉岬から1km足らずですが門倉岬は有料観測地が設定されるそうです。 フェリーが例外的に予約扱いに変わるし交通規制のうわさもあるし当日の様子はまだ見当が付きません。
手堅いのはライブ配信なのでしょうが肉眼で見ないと感動が伝わらないとなると困ったものです。
万一の保険で現地でライブ配信が見られるのなら良いのですが残念ながら非ネット環境です。
http://www.live-eclipse.org/
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